婚約指輪(エンゲージメントリング)と結婚指輪(マリッジリング)。どちらも愛の証として交わされる大切なジュエリーですが、その歴史、意味、デザイン、贈り方には違いがあります。このページでは、それぞれの特徴や選び方のポイントをご紹介し、ブライダルリング選びのお手伝いをいたします。

婚約指輪も結婚指輪も、永遠の愛と誓いの象徴です。しかし、それぞれが持つ意味や役割は異なります。婚約指輪は「将来、結婚することを約束する証」であり、結婚指輪は「夫婦としての絆を表す証」です。

日本では、婚約指輪は男性から女性へ、結婚指輪はカップルがお互いに交換するという形が一般的です。どちらも一生に一度の特別な記念品ですが、選ぶ際のポイントや予算感も異なります。

婚約指輪と結婚指輪の違い

項目 婚約指輪(エンゲージメントリング) 結婚指輪(マリッジリング)
意味 結婚の約束の証 夫婦の誓いと絆の証
贈る/交換するタイミング プロポーズの際、または婚約時 結婚式当日、または入籍時
デザインの特徴 センターストーン(主にダイヤモンド)が主役の華やかなデザイン シンプルで日常使いしやすいデザインが多い
付ける指 左手の薬指(または婚約中は右手の薬指) 左手の薬指
購入者 主に男性が女性へプレゼント カップルで一緒に選び、お互いに交換
必要性 任意(日本では約7割のカップルが購入) 習慣的に必須とされることが多い
一般的な予算 30万円〜100万円程度 ペアで20万円〜50万円程度

婚約指輪(エンゲージメントリング)

歴史と由来

婚約指輪の歴史は古く、古代ローマ時代にまで遡るとされています。ダイヤモンドの婚約指輪が広まったのは1477年、オーストリア大公マクシミリアン1世がマリー・ド・ブルゴーニュにダイヤモンドの婚約指輪を贈ったことがきっかけと言われています。

現代の婚約指輪の形が定着したのは1940年代以降で、「ダイヤモンドは永遠の絆」というキャンペーンがきっかけとなり、センターストーンにダイヤモンドを使用するスタイルが世界中に広まりました。

デザインの特徴

婚約指輪の多くは、一粒のダイヤモンド(センターストーン)が主役となるデザインです。最も一般的なのはソリティアスタイル(一粒石)ですが、サイドストーンやメレダイヤが脇を飾るデザインや、ヘイローデザイン(センターストーンを小さなダイヤで囲む)なども人気です。

ダイヤモンドの選び方

ダイヤモンドは「4C」(カラット、カラー、クラリティ、カット)で品質を評価します。予算内で最高品質のダイヤモンドを選ぶには、各要素のバランスが重要です。輝きを左右するカットが特に重要視されます。

リングデザインの選び方

デザインは、パートナーのライフスタイルや好みを考慮して選びましょう。普段から華やかなジュエリーを身につける方には装飾的なデザイン、シンプルな方にはすっきりとしたデザインがおすすめです。

予算の目安

「給料3ヶ月分」という言い伝えがありますが、あくまで目安です。無理のない範囲で、パートナーが喜ぶ指輪を選ぶことが大切です。ルリエルでは、さまざまな予算に対応したエンゲージリングをご用意しています。

結婚指輪(マリッジリング)

歴史と由来

結婚指輪の歴史は古代エジプトにまで遡ります。当時は葦で輪を作り、永遠の愛の象徴として交換していました。中世ヨーロッパでキリスト教の結婚式に取り入れられ、現代まで続く伝統となりました。

円環には「終わりのない愛」という意味があり、左手の薬指に着ける理由は、古代ローマ人がその指から心臓につながる静脈(愛の静脈)があると信じていたからと言われています。

デザインの特徴

結婚指輪は毎日身につけるものなので、シンプルで実用的なデザインが多いのが特徴です。プレーンな甲丸リングやフラットリングが定番ですが、ハーフエタニティタイプ(半周にダイヤモンドが入ったもの)も人気です。

素材の選び方

一生身につけるものだけに、素材選びは重要です。プラチナは耐久性と純白の輝きが魅力ですが、ゴールドも温かみのある色合いで人気です。ルリエルでは、さまざまな素材から選べるマリッジリングをご用意しています。

着け心地の重要性

毎日身につけるものなので、着け心地を重視しましょう。指の形や太さに合わせた幅と厚みが、長く快適に使い続けるポイントです。試着して確認することをおすすめします。

二人らしさの表現

結婚指輪は二人の絆を表すもの。シンプルなデザインでも、内側の刻印や素材の組み合わせでオリジナリティを出せます。ペアリングでも、それぞれの好みを反映したデザインにすることも可能です。

刻印のアイデア

結婚指輪の内側に入れる刻印は、二人だけの特別なメッセージになります。以下のようなアイデアが人気です:

  • 結婚式の日付
  • 二人のイニシャル
  • 出会った日
  • 短い愛の言葉(例:Forever, Always, Eternity)
  • 二人だけの特別な言葉や約束

ルリエルでは、お客様のご希望に合わせたオリジナル刻印サービスを提供しています。

婚約指輪と結婚指輪の重ね付け

近年は、婚約指輪と結婚指輪を重ね付けするスタイルが人気です。重ね付けすることで、より華やかな印象になり、特別な日には婚約指輪も一緒に身につけるというスタイルが広まっています。

重ね付けのポイント

重ね付けを前提とする場合は、婚約指輪と結婚指輪のデザインの相性を考慮することが大切です。セットリングや、重ね付けを想定したデザインを選ぶと、より美しく調和のとれた印象になります。

ルリエルでは、婚約指輪と結婚指輪を同時に検討されるお客様には、重ね付けしたときの見え方もご確認いただき、長く愛用できるデザインをご提案しています。

セットリングのメリット

婚約指輪と結婚指輪をセットで購入することには、以下のようなメリットがあります:

  • デザインが調和し、美しく重ね付けできる
  • セット購入による価格メリットがある場合が多い
  • 同じブランドやデザインシリーズで統一感が出る
  • 婚約指輪のセンターストーンを引き立てるデザインの結婚指輪を選べる

リング選びのポイント

婚約指輪と結婚指輪はそれぞれ選び方のポイントが異なります。ここでは重要なチェックポイントをまとめました。

婚約指輪の選び方

  • パートナーの好みやライフスタイルを考慮する
  • 予算内で最高品質のダイヤモンドを選ぶ
  • サプライズの場合は、リングサイズを事前に確認しておく
  • 将来の結婚指輪との重ね付けも考慮する
  • アフターケアや保証内容を確認する

結婚指輪の選び方

  • 長く使うことを前提に、飽きのこないデザインを選ぶ
  • 耐久性のある素材を選び、アフターケアを確認する
  • 着け心地を重視し、試着してから決める
  • 婚約指輪との重ね付けを意識する(重ね付けする場合)
  • 二人の思いを刻印に込める